結婚相談所でのトラブル事例を見ることで自分の身を守りましょう。

結婚相談所でのトラブル事例

結婚相談所は比較的安全な婚活サービスですが、一部でユーザーや事業者とのトラブルに発展する事例があります。
国民生活センターでは、2019年に結婚相手紹介サービス関連のトラブル相談が1,606件も寄せられています。

参考URL:http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/kekkonservice.html

 

届出をしている正規業者でも一部で粗悪な対応をされるケースがあるので、結婚相談所はなるべく規模が大きくて実績豊富な所を選びましょう。
事業者選びを適切に行えば、大半のトラブルリスクを回避できます。
このほか、優良事業者でも一部で担当者やユーザーとのトラブルに発展するリスクがあります。男性側は自己防衛の意識を持ち、少しでも怪しいと思った時は慎重な行動を心がけてください。

 

 

事業者を相手にしたトラブル

怪しい仮面を被ったスーツ姿の男性

結婚相談所の事業を相手にしたトラブルやクレームは以下の3パターンがあります。

 

  • カウンセリングに行ったら強引な勧誘を受けた
  • 事前に聞いていた話と違って女性ユーザーが少ない、全然マッチングできない
  • 複雑な料金システムや高額オプション(支払いを巡るトラブル)

 

強引な勧誘が多い背景

結婚相談所への入会を検討している方は、入会金・年会費で高額な費用がかかることを理解している方が多いでしょう。
おおよその相場は入会金が10~20万円、月額費1~2万円です。意外に知られていないのは、結婚相談所は高額な歩合給になっている所や、フランチャイズ展開している業者が多いこと。
スタッフは新規会員を1件獲得する度に数万円単位の報酬を受け取れるシステムになっています。大手でも強引な勧誘によるトラブルが多いので注意してください。

 

勧誘トラブルを懸念している方は、支店も直営になっている業者をおすすめします。フランチャイズ展開で各支店の責任者が経営者扱いになる所は、最低賃金がない理由で強引な勧誘をするケースが多いです。

ただし、フランチャイズ展開でも良心的な対応をする所が多数あり、直営なら安心というワケではありません。
まずはカウンセリングで話を聞いてみようと安易に考えず、ネットから料金システム、会員数、利用者の評判をしっかりリサーチすることが大切です。

 

 

小規模業者の闇

小規模業者では、入会前に過度な期待を持たせる勧誘をするケースがあります。主な事例をご覧ください。

 

  • あなたのスペックなら素敵な相手がすぐ見つかる
  • 会員の8割は1年以内に真剣交際できる相手を見つけている
  • 真面目に活動すれば毎月2~3名と実際に会うことができる

 

このように入会すれば高確率で出会いを得られるような言い方をされた場合でも、実際に入会すると全然出会いを得られないトラブルが多いです。
そして「もっと積極的にならないと…」、「相手に求める条件をもっと緩和してみてください」など、男性ユーザーの活動状況や希望条件が結果の出ない要因だと説明してきます。

 

入会前は都合の良いことしか言わず、過度な期待を持たせるような説明をされることが多いので、必ず会員数や口コミ情報による評判をチェックしてください。
特に実績が乏しい小規模の結婚相談所は、満足のいく出会いを得られないトラブル事例が多いので注意しましょう。

 

 

結婚相談所の支払いトラブル

架空請求など明確な詐欺被害に遭うことはないですが、結婚相談所は複雑な料金システムと入会後に追加課金を促すトラブル事例が多いです。
特に結果が出なかった際のトラブル事例が多いので注意してください。よくあるトラブル事例をまとめました。

 

  • 返金保証があったけど、適用条件が厳しすぎて出会い無し・返金無しの条件で退会するハメになった
  • 休会しても毎年更新料がかかるなど複雑かつ不利な料金システムだった
  • 休会、退会申請する期限や料金の説明が分かりにくく、実際に申請すると高額な料金を取られた
  • 担当者が意図的に処理をせず、退会・休会できずに月額料金だけ発生する状況になった
  • 結果が出なかった際に高額オプションを利用するように斡旋される
  • 高額オプションを利用したけど結果が出ない
  • 高額な成婚料を取られた

 

これらは一例で、複雑な料金システムになっている結婚相談所は、入会前にひとつひとつ分かりやすく案内されないことがよくあります。
また、入会時は悪い結果になることを想定できず、重要な話を聞き逃している方も多いので注意しましょう。

 

必ずホームページや利用規約などで各種料金や退会・休会のルールを細かくチェックしてください。
複数の結婚相談所を比較し、各種ルールや料金が良心的な内容になっているか確認することが大切です。

 

 

利用者同士のトラブル事例

データマッチング型結婚相談所のトラブルリスク

女性ユーザーを相手にしたよくあるトラブル事例は次の通りです。

 

  • 勧誘目的(宗教、ネットワークビジネス等)
  • 結婚詐欺
  • 非常識(食事を奢ってもらう目的での活動など)

 

マッチングアプリなど他の出会いに比べて低リスクではありますが、結婚相談所でもこうしたトラブルが報告されています。
勧誘目的のユーザーは、通報しても「婚活も本気で行っている」などと回答されれば強制退会などのペナルティを受けないことが多いです。
実際に会った際の言動が不自然に感じたら、すぐに手を引くしか対処法がありません。

 

結婚詐欺は手の込んだ対応をするケースが多いので注意しましょう。肉体関係を持ち自分の親へ挨拶、婚姻届提出などに応じて財産を奪おうとする輩がいます。
どれだけ信頼できる相手でも、結婚相談所を通じた出会いで女性側の金銭トラブルを理由にした支援を求められた場合は、慎重に行動してください。
怪しいと思ったらパートナーの戸籍謄本を取り、家族や婚姻歴をチェックしておくと安心です。

 

結婚相談所は入会前の審査で悪質ユーザーを完璧に見極めることが困難です。大手サービスでも少なからず悪質ユーザーが存在しますので、適度な警戒心を持って婚活するようにしてください。
今回はトラブル事例をピックアップしましたが、入会時に複数の書類提出を求めている結婚相談所は他の婚活ツールに比べて安全性は高いです。
自分には勿体ないと思うような相手とトントン拍子で話が進んだ時だけ警戒すれば、大半のトラブルリスクを回避できるでしょう。